『カイバ』ってどんなアニメ?
おすすめ度
※筆者の主観的な評価です。参考まで。
気になったらとにかく見てみよう!
みどころ
- 記憶のデータ化が人にもたらすもの
「あらすじ」 どんな内容?
記憶はデータ化され、蓄積できる世界。
肉体の死がもはや死とは呼べなくなり、記憶の消去、ダウンロードまで可能になった。
記憶の密輸、改ざん、人身売買……金や権力と絡み合い、混沌とする社会で、記憶を失ったカイバは宇宙をさまよう。
短評・コラム
難儀な記憶と海馬
「昨日最後にご飯食べたの、何時ごろですか?」
健康診断の診察前ふいに尋ねられた。えぇっと……。口どもってしまう。
そもそも昨日なに食べたっけ。そんなことも思い出せない自分に肩を落とす。
そのうちその場の沈黙がなんとなく居心地悪くなって「19時ごろですかね」と適当にこたえてしまった。
こんなことが日常的にある。
特に人の顔と名前が覚えられない。そのくせ、どうでもいいことはいつまでも覚えていたりする。
脳の記憶を司る部位である海馬は30歳ごろを過ぎると萎縮しはじめるという。
そして50歳を過ぎると加速度的に体積が減少する。だんだん将来が不安になってくる。
そんな悩みを根こそぎ吹き飛ばしてしまったのが今作である。
記憶はすべて頭のてっぺんに刺さる「記憶チップ」に蓄えられる。
チップを差し替えてしまえば肉体を乗り換えることも可能だ。記憶の操作だってできる。
甘美に響く言葉だが、しかし記憶をとりまく社会構造は混沌の様相を呈している。
人々は肉体を軽んじており、死んでも体を乗り換えれば済むとたかをくくっている。
「景品で当たった体」などという言葉も登場するから驚きだ。
良い体や記憶は高値で取引される。
ただしそれらを手に入れられるのは富裕層だけだ。社会には大きな貧富の格差がある。
記憶・人身売買、密輸、違法な記憶のコピーなどが横行し、もはや秩序は崩壊している。
肉体は軽視されているから貧しい民は簡単に身売りをする。それが貧富の格差拡大に拍車をかけている。
肉体的に死ぬことがなくなった社会がこんなにも恐ろしいとは。肝が冷える。
現実社会に目を向けると、世界記憶力選手権というちょっと面白い大会が開かれている。
文字通り記憶力を競う大会でいくつかの種目がある。
花形種目といわれる「スピードカード」は1パック52枚のシャッフルされたトランプの並びをどれだけ速く記憶できるかというもので、世界記録はなんと15.61秒。感服するばかりである。
その世界記憶力選手権で課題をすべてこなし日本人初の「記憶力グランドマスター」の称号を得た池田義博さん(57)がとあるインタビューで語っていたことが印象的だった。
「記憶力には能力の差がほとんどありませんし、記憶術を鍛えるのにいつから始めても遅いということはありません」。
池田さんが記憶術を学びは始めたのは40歳を過ぎたころだった。
池田さんの発言を裏付けるように、海馬の体積は何歳になっても増大する可能性がある、脳内で唯一の部位であることが研究でわかっている。
そのためにはまず、運動、睡眠、バランスの良い食事など生活習慣の改善が肝要だという。
来年の健康診断。
海馬の実力が試される。
わくわく!ミーハーグッズ紹介
作品のグッズをはじめ、好きなものは何でも身の回りに置いておきたくなるのは私だけでしょうか。
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ミーハー感も否めませんが、アニメなんて楽しんでなんぼ。
概要
原作 | 湯浅政明・マッドハウス |
ジャンル | SF |
放送時期 | 2008年 |
話数 | 全12話 |
アニメーション制作 | マッドハウス |
キャスト | カイバ:桑島法子 ネイロ:能登麻美子 ポポ:朴璐美 |
OPテーマ | 「Never」 Seira |
EDテーマ | 「Carry Me Away」 Seira |
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